2017年06月25日

農業もする不思議な生き物。それは「粘菌」


こんちには。
ブリッジライターNAOです。


今回のテーマは、

待ちに待った、「ねんきん」です!



ネンキン?

年金?


「粘菌」です!!


いや〜、お待たせしました。


皆さんもこんなに期待に胸ふくらませていたところ、
遅くなって申し訳ありません!


え?
待ってない?


またまた〜^^)/



え?
テンション高い?

むしろヘン? 別人? 誰お前?


いやいや、だって仕方ないですよ〜
粘菌はこれほどまでに魅力的なんですから^^



え?

何?

興味ない??


( (∩゚д゚) アーアーきこえなーい )



何を戯言をおっしゃいますか!
こういうものこそ重要なのです!



常識をぶち壊す存在を知ることは、

自由への道。
新しい世界への扉。



粘菌という摩訶不思議な生き物は、
僕らの思考の枠を広げてくれます。


むしろ窓枠なんか取っ払い、
壁をぶち破って、
その穴を開け広げるかのような。


今日のテーマは、そんなドリル的生物!

「粘菌」です!




・・さて、

文章の調子は普段通りに戻しますね(笑)


今回のトピックはこんな感じになります。



@「僕は、粘菌になりたい」
A粘菌ってどんないきもの?
B粘菌が”農業”をする!?
C”進化”について考えてみる・・
D粘菌の役割・立ち位置




<@僕は、粘菌になりたい>


文の調子が浮ついたままで戻ってないじゃん

と思われそうですが(汗)、いたって真面目です。


梅雨の時期でジメジメしてるからって、
湿り気を好む粘菌のような
ジットリした気分になっているわけではありません^^;;



言い換えれば、

「僕は、粘菌のような”あり方”で人生を過ごしていきたい」

ということです。


・・大して変わってないか(苦笑)


これについての真意は、
もう少し粘菌の性質について知っていただいてからの方が
お伝えしやすいので、
今日の文章の最後の方に書きますね。


ところで、
「僕は、粘菌になりたい」

って奇特な事を言っている奴が他にいないか
検索してみたところ、


とんでもない小学生を発見してしまいましたよ!



・・まぁその小学生の彼自身は、
「僕は粘菌になりたい」と言っているわけではないですが・・

「いつか変形菌(=粘菌)とお話ができるようになりたい」そうです(笑)


びっくりするほどの熱意で粘菌の生態の研究をしているのです。
ご興味がある方は後でお読みになってみてください^^

・変形体どうしが出合うと何が起きるのか?
https://www.tsukuba.ac.jp/community/kagakunome/pdf/11jushou/elementary/1496.pdf
・変形体の「自分と他人」を見分ける力
https://www.shizecon.net/award/detail.html?id=271



小5の少年の情熱に完敗です。


彼は将来、南方熊楠のような偉大な学者か
思想家になるかもしれませんね。



<A粘菌ってどんないきもの?>


今回のこの記事では、
「粘菌」について書くわけですが、

目的としては
「粘菌」という存在の”面白さ””素晴らしさ”について
再認識してもらいたい、という意図があります。


ですので、

粘菌をまったく知らない方に向けて
なんとなくイメージをつかんでいただくこと、と、

粘菌をある程度知っているけど特に普段考える事がない方に向けて
あらためて重要性に気づくきっかけにしていただくこと、


この両方を狙って書く内容なので、

粘菌についての知識の正確性・厳密性は追求してません。



何はともあれ、
まずは粘菌のビジュアルの美しさから
見ていただきましょう。



粘菌インスタグラム.png


どうです?


この「#粘菌」ハッシュタグの投稿の少なさ(苦笑)


こんなに多様性がある色と形状でフォトジェニックなのに、

あの天下のインスタグラムができて数年、
現時点で「#粘菌」で投稿された回数が1000回未満なんて、

異常な少なさに驚きます( ; ; )



あらためて、今回の記事をきっかけに、
もっと粘菌の魅力について分かっている人を増やそうと思いました!


あ、でも粘菌の面白さについては、
「NAVERまとめ」が非常に簡潔にうまくまとめているので、
そちらに手柄を譲りましょう(笑)


「粘菌」とは? 不思議な生物。 粘菌の世界
https://matome.naver.jp/odai/2140870299412708501



ここではザックリ粘菌の魅力を羅列しますと、


(分類について)

・動物でも植物でもない。
・さらに菌類(キノコやカビなど)でもない。
・原生生物(細菌など)でもない。

・生物学上の分類ができなさすぎて、
 高名な学者が宇宙人説まで出した事も

・結局、「粘菌」というまったく独立した系統ということに
 (その中で真性粘菌と細胞性粘菌の2つがある。
  ちなみにこの2つ同士も仲間ではなく、まったく別系統)



(生と死・個と全)

・細胞が個々に分裂したり、集合して組織になったりする

・つまり個体が単細胞なのか多細胞なのか言えず、
 生と死のサイクルの境目もない



(挙動)

・エサ(バクテリアなど)を求めて移動する
・飢餓状態になると、キノコみたいになって胞子を作る

・つまり、動物的かつ植物的(菌類的)



(文化的な側面)

・宮崎駿『風の谷のナウシカ』で重要なキャラクターとして登場

・南方熊楠の研究(民俗学や密教の解釈)に貢献



(最近の科学的なトピック)

・粘菌コンピューター(迷路問題に最適解を出す、など)が
 イグノーベル賞受賞
 →粘菌には知性(記憶力・計算能力)がある?!

・”農業”までするやつもいる(後述)






<B粘菌が”農業”をする!?>


中でも特に取り上げたいのは、

「農業をする粘菌」についてです。


繰り返しになりますが、
この文章では正確性は厳密には追求していないので、

正確な解説をお望みなら
こちらの東邦大学の研究室のサイトがオススメです。

粘菌よもやま話
http://www.sci.toho-u.ac.jp/bio/column/024588.html



FBページの方でも、かつて取り上げたことがありました。

【農業をする粘菌】

今日は2年ぶりに年金のお話。

・・ではなく、粘菌のお話。
 
以前に投稿した同様のテーマのこちら
https://goo.gl/vehbNA

コメントもたくさんついてご好評いただいたのですが、
 
残念ながら「農業...

インターネットと農業さんの投稿 2015年10月20日



これを「農業」する様子にだけさらにピックアップしますと、

■粘菌:キイロタマホコリカビは飢餓状態(栄養不足)になったら移動する
■エサ場を探しにいくだけでなく、エサ細菌をちょっと持っていく
 (これだけだとただのお弁当じゃね?)
■移動先の定着したその地で、その細菌を増やしている
 (さらに他の種類の菌を殺す作用(=農薬)までしている)


という、まさに”農業・栽培”と呼べる行動をしています!

何者なのかよくわからない生き物なのに!





さて、この「粘菌が農業(のような行為)をしている」
という現象から、

いろいろと思索をめぐらすことができます。


まず、「農業」ってそもそも何?という視点。


ほとんどの方々が
農業は人間の専売特許だと思っていたでしょうけど、

粘菌のこの農業っぽい営みは、
人類史とは比較にならないほど昔からあったと思われます。
(粘菌の発生が生物の歴史のかなり初期だと考えられているので)


「いや、あの粘菌のは農業じゃない!」

という意見もあるでしょう。

「農業」とか「栽培」についての
定義の仕方によっては、たしかにそういう考え方もありますね。


もちろん逆に、定義の仕方によっては、
粘菌のあの現象と人間の農業は、まったく同じこと、
と考えるのもアリですね。


まぁ、どちらでもいいのですが(笑)、


こうやって面白い話題を取っ掛かりに、
現代の人間が行っている「農業」の原点に思いをめぐらせみると、

より良い(何をもって「良い」とするのか、何に対して「良い」のか)
農業のあり方にも少しは近づけるような気がしてきます。





<C進化について考えてみる・・>


「粘菌が農業(のような行為)をしている」
現象から思索をめぐらすことができる、

もうひとつ別の視点として、

「進化」についても考えてみましょう。



あの「粘菌が農業(のような行為)をしている」現象って、

FBページの投稿の最後にも書いてますけど、

要は、粘菌と細菌の「共生」なんですね。


しかも、2種の生物の間であれだけ巧みなしくみが
営まれていることから、

「共進化」とも言えます。

(共進化:ある生物が他の生物と関わるうちに、
     両方の生物がお互いに進化しあうこと)


共生関係とか共進化なんてものは
特段珍しいことでもなく、
自然界だけでなくむしろ人間社会の中でも
よく見られる現象です。


しかし、珍しくはないんですが、

粘菌のような原始的な生物が
人間に似たような行為をするという驚きにより、

何か重大なことにも気付きやすくなることもあります。



例えば、「進化」に関して。



150年以上前に発表されたダーウィンの進化論と
その潮流(ネオダーウィニズム)が
今でも進化論の主流です。


そのダーウィン進化論を簡潔に表すと、

種の中の個体が、さまざまに「突然変異」して、
その中でも「自然淘汰」で死ぬやつと生き残ったやつがいる。
生き残ったやつの中からまた「突然変異」し、
「長い年月」で繰り返し繰り返し、
徐々に変化していって、別の種に「進化」する。

というものです。


これ、学校でこう習うし、
一見もっともらしく聞こえますけど、

証明・再現はされていませんからね。

本当でしょうかね?



粘菌の農業、すなわち粘菌と細菌の共進化を見ると、

こんな流れの進化の仕方でこうなった、
とはどうも考えにくい気がします。



たまたまエサ細菌を運ぶように「突然変異」したやつが、
エサ細菌を運ばない他のやつらよりも
「自然淘汰」によって生き残り、(他のやつらは滅び)

さらに、エサ細菌を移動先で増やすように
「突然変異」したやつが現れて・・


・・と徐々に繰り返してああなるものでしょうか?


粘菌には「個体」という概念さえも曖昧ですし。



この現象(粘菌の農業)は、

粘菌という”主体的”な生物が、
「環境(エサの状況)」に対して”はたらきかけ”、

「環境と生物の相互作用による共進化」の事例なのかもしれません。



このような進化の仕方を今西錦司(生態学者、人類学者、登山家、サル学の創始者)
は唱えていました。



次回、今西進化論について少し詳しく書いてみるつもりです!

(難しそう!笑)


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FeBe




<D粘菌の役割・立ち位置>


あ、そうそう、最後に、

「僕は、粘菌になりたい」

の真意でしたね。


一見、ジメジメ根暗野郎のこじらせたような
フレーズに見えるかもしれませんが(笑)


そうじゃなく・・、


「トリックスター(いたずら者)」
もしくは
「シェイプスター(変化する者」

のような立ち回りが憧れるなぁ、
ということです。


??



・・説明してみますね^^



古今東西、あらゆるところにある物語の
普遍的な王道なパターンは、

========

ヒーロー(英雄・主人公)がいて、
日常の平穏な世界から突如危機が訪れ
(悪の魔王が君臨する、ヒロインが攫われる、など)
主人公は冒険に出ざるを得なくなります。

はじめはイヤイヤ・しぶしぶな上に、
主人公自身も未熟で失敗もします。

しかしメンター(師匠・先輩)に出会い、
修行をし、成長します。

冒険の最中、いろいろな出会いがあり、仲間が増えたり、
様々な困難があります。
(ここでパターンのバリエーションがあり、面白い部分でもある)

そして最後は魔王を倒し、
故郷に戻ってめでたしめでたし。

========

・・という型(原型)があります。


世の中で長く語り継がれる神話・逸話や
大ヒットする小説や映画は、

基本はこの型であり、細部を多少変化させているものです。



この物語の流れの中で、
「トリックスター(いたずら者)」「シェイプスター(変化する者」は、

戦闘力が高いわけじゃないし、
主人公の役に立っているのかどうかわからない。
むしろ味方なのかさえハッキリしない。
かといって敵とも限らない。

というキャラクターとして登場します。


(『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男とか、
 『ルパン三世』の峰不二子あたりかな?)


そんなよくわからない立ち位置ですが、

実は彼らの存在と行動があってこそ、
物語に深みと面白さが加わるんですね。




粘菌も、

森の中にひっそりしているようで
あまり多くの人には知られていませんが、


実は神出鬼没で世界中にいて、

生と死、個と全を行き来するライフスタイル、
分類学を混乱させるその立ち位置で、

いろんなものの境界を壊す、またぐ、かき回す

という役回りを担っています。



原始の森の生態系が複雑なのも、

生産者(植物)でも消費者(動物)でもなく、
ましてや分解者(キノコなどの菌類)でもない上に、
彼ら(分解者としての細菌)を食べることまでする粘菌が、

森の循環サイクルに時間差のズレや
バリエーションを加えているからです。



僕は、
こんな粘菌のトリックスターぶりがカッコイイな、

と憧れてしまう偏屈者の1人なのかもしれません^^


まぁ、こんなやつが世の中に少数いてもアリだよね、
ということで^o^



それではまた来月!



追記:
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ブリッジライターNAO



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posted by ブリッジライターNAO at 13:47| Comment(0) | - | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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